家具お手入れについて

家具のお手入れ
 
家具は毎日つかうもの。お手入れや、ちょっとした気遣いで耐久年数も向上します。なにより、清潔で見た目にも美しい家具は、日々を豊かに、快適にしてくれます。ソファやキャビネットが汚れていると、自分はもとより、お客様にも不快な印象を与えてしまいます。
 

ソファ
 
ソファはリビングルームの主役です。家族みんながそれぞれの使い方をし、汚れ、ゴミ、劣化が発生します。1日に何度も座り、食べたり飲んだりすることも多く、ホコリ、食べ物のカス、シミ、毛髪などがたまります。おお手入れでは、まず、座面クッション、背もたれ、肘など、はずせる部分があればすべて外し、各パーツごとに汚れを取り除きます。外せない時は、掃除機の細いノズルをつかってパーツの隙間をきれいにします。これだけでもダニ、カビの発生が防げます。表面カバーの汚れのお手入れは、布地、合成皮革、本革など材質により違います。布地や合成皮革は硬くしぼったタオルでの拭き取り、本革は専用のクリーナーの使用が基本です。また、座面や背もたれが左右・上下に入れ替えても差し支えなければ定期的に入れ替えます。こうすることでクッションのヘタリや張り生地の劣化を大きく軽減してくれます。
 

ベッドマットレス
 
1日のなかでも最も長い時間を過ごす場所がベッドの上。清潔で快適な環境づくりが大切です。最近は睡眠以外でもベッドで寛ぐことも多くなり、お手入れの必要度は増しています。ベッドマットレスは毎日同じ面で寝ていると、同じ部分にばかりに体圧がかかります。クッション性が時間とともに失われ、購入時とは違った使用感になってしまい、また、表面生地の劣化も早まります。そのため、上下、表裏を定期的に変えながら使用します。それに伴って換気もするので、ベッドマットレスの大敵であるダニ対策に有効です。ベッドマットレスは洗うことのできないアイテムなので、日頃から厚目のシーツやベッドパッドで保護し、シーツやパッドを洗ったり取り替えたりするのも一案です。内部の湿気は気になるところですが、一般的には触ることはできません。どうしても気になる方は通気用のベンチレーション付きマットレスがおすすめです。
 

天然木家具
 
ダイニングセット、テーブル、収納家具など、家具の基本素材です。天然木は日常のさまざまなシーンで温かみのある寛ぎ感をもたらしてくれます。天然だけに質感の変化や劣化も激しく、お手入れも重要です。通常、家具材として使われる場合は保護の目的で表面加工されていますが、使用には注意しなけばなりません。熱い鍋を直接置いたり、こぼした調味料を放置したり、強い直射日光にさらし続けることは、天然木に大きなダメージを与えます。そこで、テーブルカバーやランチョンマットでの保護を心がけます。天然木のお手入れの基本は乾拭きです。こぼしたら、すぐに拭き取る。あとが残りそうなら、硬くしぼったタオルで拭きます。洗剤を使用する時はじゅうぶんに薄めます。洗剤そのものがシミにならなか、確認しながら使い、最後に洗剤を完全に拭き取ります。注意しなければならないのは、表面加工を傷つけない程度の強さで作業すること、硬いブラシは使用しないことです。