大工道具館で、フィンランドの家具展。
木の良さを生かした北欧家具を見る。
木の香りや質感が好きで、家の中でもできるだけ天然木を使用した家具やインテリアを取り入れたいという人も多いのではないでしょうか。神戸にある「竹中大工道具館」ではただいま『木の国フィンランドの伝統と革新 工芸村フィスカルスとニカリの物語』展を開催中。フィンランドのフィスカルス村にあるニカリ社の家具が展示されています。館内に足を踏み入れた途端、木のいい匂いが迎えてくれました。
ヘルシンキの約100キロメートル西にあるフィスカルスは、渓流と谷が作り出す風景の中に歴史的建造物があり、フィンランドの手工芸品やアート作品が制作・展示されている村として有名です。そんな環境で、熟練した職人が作る家具には、伝統と革新が融合させるユニークな発想が生かされ、注目を集めています。
「木の良さを生かし、緻密な計算から導かれた線と面で構成された無駄のないフォルムに完成された機能美が備わる」のが北欧家具の特徴。今回展示されているのは、ニカリ社の創設者でありフィンランド現代木工の著名な作家カリ・ヴィルタネンの作品をはじめ、数人の作家のチェア、テーブル、ベンチスツール、ハンガーラック、キッチンウエアなど。珍しい木のハンドバッグもあります。鉋やドリル、ハンマーなど、カリ・ヴィルタネンの道具も展示されています。
『木の国フィンランドの伝統と革新』は2018年2月18日まで。
1月21日(1日2回) フィンランド伝統楽器カンテレ演奏会
1月19・20日 ワークショップ「子供用椅子をつくる(全2回)」(仮)
1月21日 カリ・ヴィルタネンによるセミナー「木とともに生きる-北欧の家具づくり」
展示詳細はこちらまで
●竹中大工道具館
工芸村フィスカルスについて
●フィルカルス村の観光案内
会場になっている竹中大工道具館は、日本で唯一の大工道具の博物館。古代から現在までの大工道具の歴史がわかる展示ほか、唐招提寺金堂組物の実物大模型なども展示されていたり、工作キットを使った木工体験ができる木工室もあります。日本の美意識が宿る大工道具。宮大工の仕事を垣間見ることができる貴重なミュージアムといえます。1984年に神戸の中山手に開館し、2014年、新神戸駅近くに移転。新幹線の時間待ちの間にちょっと立ち寄ってみるのもいいかもしれませんね。
(Y.Y)