こたつを買いますか? テーブルを買いますか?

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こたつをテーブルとして使うのはもう当たり前。

日本には昔、こたつ開きの日がありました。旧暦十月の亥の日。イノシシが火除になることから、真冬の亥の日にこたつを出すのが大事な行事だったのですね。
こたつは歌舞伎や落語にも登場するので、昔の人の生活習慣を知るのに役に立ちます。上方歌舞伎の『廓文章(くるわぶんしょう)』という演目には、現代とはちょっと違う形のこたつが出てきます。小さなフレームに布団をかぶせただけの一人用の寝具に近い形で、天板はもちろんありませんでした。

現代の形に近い「電気やぐらこたつ」が登場するのはなんと昭和になってから。今ではこたつをテーブルとして使うのはもう当たり前になりました。よく考えてみると、こたつをこたつとして使う期間の方が短いんですね。そこで、こたつを購入する際にもう一度考えてみたいのが、こたつとして買いますか? テーブルとして買いますか? ということです。

「こたつ」としてしか使わない場合は、こたつ布団のデザインや柄に凝るのもいいかもしれません。でも、こたつを通常のテーブルとして使いたい場合は、組み合わせる家具や使用方法を購入前に考えておく必要があります。特に、フラットヒーターが登場してから、こたつテーブルは普通のテーブルとしてどんどんおしゃれに、かっこよく進化しています。こたつの基本性能をクリアしていれば、あとはデザインを選ぶだけ。ここは、たかがこたつと言わず、本気でかっこいいデザインや、信頼感のあるデザイン、便利な機能に注目してみましょう。

そんななか、まず注目したいのが天板に天然木突板を使用している本格的なテーブルです。突板とは、木材を薄くスライスした板のことで、美しい木目を生かすことができるため、家具の表面に張って使用されています。天然木ダイニングセットの天板もほとんどがこの突板を使用。木の種類としても、ウォールナット、オーク、パイン、アルダー、チーク、アカシア、アッシュなど豊富なバリエーションから選べます。脚の形にこだわってみるのもいいでしょう。

最近のトレンドは、テーブルを使うシーンに合わせて脚の長さが変えられるデザインです。シンプルに座卓として使用する場合、または座椅子を合わせて使う場合、そして、冬用にこたつとローソファを合わせて使う場合、さらに、普通のソファに合わせてリビングテーブルとして使う場合。その全部のパターンを使うことはまずないと思いますので、2パターンの長さがあればいいなとか、3パターンあるとソファが活かせるなとか、あるいは、自分の生活シーンをイメージしながら脚の長さを考えてみましょう。1年中、こたつ&座卓として使う場合は脚の長さを変える必要はないでしょう。

そのほか、こたつらしくないモダンデザインのテーブルも人気があります。こたつを購入する際は、まず、こたつとして使わない時期のことをイメージして選ぶのもいいでしょう。

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(Y.Y)